老後2000万円問題って「ウチの場合はどうなのか」を考えるチャンスです【後編】

資産管理

毎月の生活費はいくらですか? ぱっと答えられたら金融リテラシー高め!

今の生活費が毎月いくらかかっているのかと聞かれて、ぱっと答えられますでしょうか?
なかなか、即答できる方は少ないのではないかなと思います。
答えられるという方、それで全部ですか?漏れてませんか??

生活費を計算しようとすると、まず家賃や携帯電話料金など毎月定額の費用。
そして毎日の食費や衣類などに日々の生活に必要な費用を計算しますよね。
それから、旅行や外食といった臨時の支出があるなぁといった感じでしょうか。

でも、けっこう忘れている支出ががあるものです。サイフに穴が開いてたかなぁというくらいの予想外の金欠ってありませんか?(笑)
生活費を計算で見積もる場合には、雑費や予備費としていくらか足しておきましょう。

一方で毎月の入金はたいてい把握しやすいものです。ですから、月々の生活費がわかれば、毎月いくら貯金できるのかが計算できます。
(え?そんなに毎月貯金できていない?? それはまだ、支出の計上漏れがあるのでしょうね・・・)

ライフイベントはしっかり計画が大事、予算もね!

例えば結婚の予定があるという場合や、子供の教育費など、人生のイベントでいくら使うのか予算を立てましょう。
毎年夏に旅行に行くといったイベントも検討しておきましょう。
結婚や進学にいくらかかるのかについては、インターネットで検索すれば参考になる数字はみつかると思います。
ただし、ここで大切なことは自分の家計で出せるのかどうか。あるいは、いくつかあるイベントのどれを優先するのかを考えることです。

ウチと同じ「どんぶり勘定家庭」のために、家計簿をつけずにカンタン把握する方法を公開!

家計簿をつけていない場合、毎月の支出を書き出してみても、大きく異なることがあります。
少なくとも僕の場合はそうでした(笑)。
では、簡単確実な方法をお伝えしましょう。

【用意するモノ】
(1)銀行通帳
(2)給与明細(銀行振込の場合は不要)

【確認方法】(エクセルなどの表計算ソフトが楽です)
(1)毎月最終日の残高を縦に並べていきます(銀行口座が複数ある場合は横に並べて合計残高を計算する)
(2)前の月に比べて、合計残高がいくら増えたかを計算します。
(3)その月の手取り収入金額から(2)の金額を引きます。

なお、(2)で前月より減っている場合には、(3)の計算は、手取り収入金額に(2)の減少額を足して計算します。

この(3)で計算した金額がその月の生活費です。この計算をできるだけ、古い時期から現在まで並べてみると、おおまかに毎月の生活費が計算できるというわけです。
この方法のメリットは、計上漏れの心配が少ないことと、過去分を振り返るのが簡単なことです。
デメリットは月ごとの数字の精度が低いことと、合計金額しかわからないことです。
僕はこのやり方を続けているのですが、なんらかの臨時費用も、けっこう毎年同じように支出していたりするので、継続的に把握すれば、十分使える方法だと思っています。

月ごとの数字をもう少し詳しく算出するには、クレジットカードのように支払い時期がずれるものを補正したり、サイフのお金のように通帳に記載のない数字を補正する必要があります。
とはいえ、そこまでしなくとも、家計のお金の出入りを大まかに把握できるので、将来の計画を立てるのにはこの方法がおすすめです。

「我が家の」の老後資金を予測して、人生を楽しく!

僕の場合はこうして作ったエクセルの表を未来に向かっても伸ばしています。生活費は同じくらいかなとか、収入はこうなるだろうという予測で計算していくことになります。
そして、先に述べたライフイベントの予算を計上し、貯蓄目標を立てることに活用しています。
また、月ごとの把握とはべつに、年ごとの表も作っており、こちらで老後資金や資産運用の計画を立てています。

お金のことは「足りない」時より、「足りるかどうかわからない」ときに、大きな不安を感じるものです。いくら足りないのかがハッキリすれば、問題は半ば解決したようなものです。僕はこのやり方でずいぶん心が軽くなりました。

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