【失敗事例の紹介】やめときゃよかった。。。貯蓄型保険を解約したハナシ

失敗事例

なんとなく不安で保険、コレまちがいです!

会社員時代は保険を買おうとはおもわなかったのに

僕がサラリーマンだった時代はおおらかで、会社の昼休みや放課後に、いわゆる「生保レディー」が人間関係をつくって契約をとるという営業をしていました。

僕はへそまがりだったので、なんだかそういうところがイヤでした。
だって、そういう人件費が乗ってるってことだよねーと、距離をとっていたんです。

辞めて独立したタイミングで保険屋さんに話をきいてみた

会社をやめたときに、保険入って方がいいかなぁと、思ったのです。
この理由が今思い出そうとしても、思い出せない。。。きっと、なんとなくの高揚感と不安感が入り混じっていて思いついたのでしょうね。

さて、いざ保険屋さんの話を聞いてみると、「独立すると収入が不安定になる」とか「自分が働けなると収入がとだえる」とか、「どのように備えていますか?」と聞かれたわけです。
もう、プロの術中にはまっていました(笑)

ウソはいわれていません。だまされたというわけでもありません。
ただ、その時点では、いろいろな保険商品の中からからさんにおすすめはこれかこれみたいに提案をうけたわけです。
自分としては一生懸命頭をしぼって、もらった資料を読んで自分にあうのはこれではないかと「選択」したつもりでしたが、まぁ、そんなお恥ずかしい経緯であります。

「掛け捨て」保険より有利にみえた「貯蓄性」保険

僕の場合は、中途半端に相続税の知識があって、加入額は1500万円にしようと思っていたのです。
「貯蓄性」の保険だと60歳すぎまで払い続ければ、そこで解約しても払い込んだ金額より高い金額が返ってくる仕組みになっています。

数字でいうと、当時40歳だった僕が20年間で1092万円を払えば、その時点で解約しても1135万円返してもらえるのです。

そこまで頑張れば、その次の年には1147万円、1159万円というように増えていきます。

「お!これだと、1500万円の保険をかけつつ、ちょっとは利息のつく積立貯金をしているようなものではないか!」と、当時考えました。

ちなみに、60歳以後は年利計算に換算すると約1%に相当しています。

ただし、60歳になるまでの間は20年かけて4%増えるだけですから、、、、かなりの低金利ですよね。
低金利どころか、60歳以前に解約すると、元本割れするという恐ろしい商品なのです(苦笑)

5年途中解約で元本割れ・・・そんな僕の収支結果を公開

途中解約すると元本割れすることは契約時から説明をきいていました。ただ、まさか、自分が途中解約することになるなんて思っていませんでした。これは老後まで使わないつもりでいました。

それに契約時に、もし途中でお金が必要になれば借入もできますときいていました。実際この制度を使ったこともありますが、利息が3%もかかるんですよね。こうなると、何をしてるのかよくわからないですよね。

そんなこんなで、最終的な収支は、5年間の掛け金270万円に対して、解約時の戻り金159万円でした。ざっと半分になってしまったわけですが、だまされたわけではないんです。契約時からシミュレーション表はもらっていましたから。

これはつまり、1500万円の生命保険料を5年間で111万円買ったということですね。
月当たり2万円弱。。。高い、保険料(授業料?)でした。

そこまで損しても解約したのはなぜか

ではなぜ、当初の目論見通りに60歳までつづけなかったのか。

理由1、低い投資利回り

投資としてみた時に、年利1%では期待利回りが低すぎることです。しかも、ある期間までは元本割れマイナスですから、リターンが低いにもかかわらずリスクが見合っていません。

例えば年利4%で20年間運用すると。どれくらいになると思いますか?

一度に投資して20年増やすならば、1.04x1.04x1.04x・・・x1.04と20回かけざん計算で、なんと2.19倍になります。

一定の金額を20年かけて定額で積み上げていく場合でも、1.54倍になります。

(年利4%での運用については、例えば米国株ETFでの長期運用などで可能と考えます)

これまでに支払った保険料は仕方ないとして、今後十数年についてはもう少し良い投資先に振り向けようと判断したわけです。
ある意味で、損切をしたということになりますね。

理由2、生命保険の重複

生命保険については住宅ローンの団体信用保険もあるし、そもそも万が一の際に必要な金額ってそれほどいらないなぁと判断しました。

理由3、対策不要の相続税

相続税対策もなにも計算してみたら、現時点の僕は相続税かからないし(苦笑)

これについては、個々人でシミュレーションが必要ですが、すくなくとも若いうちに貯蓄性保険に加入することは、合理的な相続税対策とはいえません。

反省点、「抱き合わせ」商品をさけよう

むかし、一体型のテレビ+ビデオってありませしたよね。たしか、ウチにもあったように思うのですが、ビデオデッキが壊れてからは、ムダに大きなテレビになってしまいました(苦笑)。まぁ、つぶれずに残っていたとしても、今となってはビデオは不要です。

金融商品も同じことです。保険は保険として、投資は投資としてそれぞれ良いものをえらび、また必要な時期によって組み替えればいいわけです。例えば、生命保険の掛け金は子供の数や年齢で変わってくるハズです。

なにも、中途半端な抱き合わせ商品を買う必要はなかったということです。

それから、相続税対策についてはまったく別のアプローチが必要だなと、今なら言えます。このあたりは、また別の機会に。。。

コメント

  1. より:

    からさん、こんにちは。
    初コメです(^^)
    よろしくお願いします。
    いつも参考になるお話、興味深く読ませていただいています。
    今回の保険のお話。
    説得力ある数字が私にも響きました笑
    今入っている保険が高い商品だと認識していたにも関わらず、勇気がなく電話できず悩んでいましたが…たった今解約の電話できました!
    まだドキドキしています(><)
    損失も大きいですが、現状よりよくなっているであろう明るい未来を見据えて、私も行動していきます!
    ありがとうございました(^^)

    • からさん より:

      まさん、初めまして、こんにちは。
      コメントありがとうございます!!
      僕のつたないブログを読んで行動をおこしてくれたこと、そして、それを伝えてくれたこと、とてもうれしく思います。
      自分にご褒美をしてあげると、いいんじゃないでしょうか^^
      明るい日と書いて、明日。
      僕もがんばっていこうという気になりました。ありがとうございます^^

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