サラリーマンを辞めるデメリット3つ

コロナ後

サラリーマンを辞めて独立するデメリットを知っていますか?

インターネット上では脱サラや独立を勧める記事がたくさんあります。
(あ、このブログもそっち系ですね。。。)
僕は会社を辞めて、独立して良かったな、もう戻ることはないだろうなと思っています。
けれども、サラリーマンにも良いところはたくさんあるなとも感じています。

自分で気づかないけれども守られていることがあります。
僕自身、辞めてから実感したことも、けっこうあったりして。。。(笑)

サラリーマンの「経費」は制度上優遇されている

「経費で落とす」の意味が違う

サラリーマンは自営業者のように自由に経費を使えないという人もいますが、
同じ「経費で落とす」といっても、自己負担の点で異なります。

自営業者が「経費で落とす」場合にはまずは自己負担が必要ですし、
その金額がまるまる返ってくるのではなく、支出の一部分だけ、しかも来年支払うの税金から減るだけです。
一方、サラリーマンが「経費で落とす」場合は全額会社負担になりますよね。
例えば営業の交際費にせよ、出張の交通費にせよ、一時的に立て替えたとしても、全額返ってきますよね。

「給与所得控除」はお金が出ていかない経費

さらに税金の計算上、サラリーマンの給与所得には、
「給与所得控除」という強力な経費が認めらています。
給与所得控除はお金が出ていかなくても、一定額を経費として認める制度です。

ここでは少々わかりやすくするために、同じように300万円の収入から202万円の所得を得た自営業者(事業所得)とサラリーマン(給与所得)を比べてみましょう。(収入以外の条件は同じだとします)

自営業者の場合

自営業者に300万円の収入(売上)があったとします。
といっても通常丸儲けにはならず、売上に対応する経費があるものです。
ここでは仕入れが60万円かかっていて、その他の経費が38万円かかっていたとしましょう。
収入から支出を引いた残り202万円が儲け(所得)になります。
この金額に定められた税率をかけて税額を計算するのです。
そして、手元にある202万円から税金を払います。

サラリーマンの場合

サラリーマンに年収300万円(支給額)があった場合、
実際の支出額に関わらず、一定の経費を引いて所得を計算するルールになっています。
例えば、年収300万円の場合、自動的に「給与所得控除」という98万円の費用を引きます。
残り(所得)202万円に対して、税率をかけて税金を計算することになります。

手残りが違うのに所得(=税額)が同じ

両者とも儲け(所得)は同じ202万円なので、税額も同じなのですが、
サラリーマンの場合、98万円は実際にしはらってなくても引いて計算されているのです。
自営業の場合は、きっちり支出(=領収書)が必要なので、扱いが異なります。

この「給与所得控除」という仕組みは、サラリーマンがスーツを買うなど給与を得るために支出があることを考慮した制度です。
しかし、感覚的なハナシですが、年収300万円を得るために自己負担額相当分が98万円って、ちょっと多いきがしませんか?

ちなみに、年収毎の「給与所得控除」の金額は下記の通りです。

国税庁ウェブサイトより

年収850万円超のサラリーマンは、195万円の自己投資(スーツとか本とか)をしてるってことでしょうかね・・・。

健康保険料や年金を、会社が半額負担してくれている

正社員などが加入している厚生年金や健康保険の場合、
会社員が給与から差し引かれている金額と、同額を会社も負担してます。
つまり、本来の料金の半額を会社が負担してくれているのです。

また、自営業の人が加入する国民健康保険の場合、扶養家族という概念はないので、
家族全員がそれぞれの保険料を支払う必要がありますが、
会社員の場合、扶養家族の分もカバーされるのです。

年金については、収入によっては、厚生年金の負担が大きいように見えますが、
掛け金が大きい分、将来の受け取り分は、自営業者の加入する国民年金よりも、多くなります。

その他、雇用保険や労災保険などは、サラリーマンにしかありません。
サラリーマンは解雇されると失業保険がありますが、自営業者はクビになることはないといういみでしょうか。。。

制度としてはサラリーマンは弱者として手厚く守られているのですが、

自営業者のみなさん、共にがんばりましょう。。。(笑)

会社の看板で営業できる

なんといっても、これが一番大きなメリットではないでしょうか?

あなたは、そのもらっている給料の何倍かの金額を誰かからもらうことができますか?
例えば営業の仕事をしているとして、担当者個人の能力が必要なのはいうまでもありませんが、会社の看板無しに同じように販売できるでしょうか?

「キミが独立したらこの仕事はそのままお願いするよ」なんて言葉を信じてたら、ただのリップサービスだったってハナシ
脱サラあるあるの笑えない話でしかありません。。。

これは、買う側の視点で考えるとわかりやすいと思います。
例えばテレビCMで見たことのある商品と聞いたこともない商品が並んでいたら、少々高くても知ってる商品を買うってことがありますよね。

まとめ

サラリーマンを辞めるデメリットを3つ解説しました。

  • サラリーマンの「経費」は制度上優遇されている
  • 健康保険料や年金は、会社が半額負担してくれている
  • 会社の看板で営業できる

本当は僕だって、脱サラしようぜ!独立して楽しく仕事しよう!
なんて、カッコよくいいたいところなのですが、
デメリットもしっかり知っておくことが、大切だと思うんです。

勢いで会社を辞めそうな人は、ちょっと立ち止まって考えましょう。
サラリーマンがいやでいやでしょうがない人も、案外悪くないなと思えませんか?

今回の記事を読んで、ちょっとでも、参考になればうれしいです。
人生は一度きりで、後悔せずに歩んでいくのはなかなかムズカシイことですが、
充実した人生にしていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました