松永光弘『デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった』を読みました。
すばらしい本でした。
デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった(松永光弘)|ワニブックスオフィシャルサイト
内容については、僕が下手に紹介するより、本の帯に書いていることをそのまま読んでもらうとピッタリきます。。。
が、僕が紹介したいと思ったのは、下記の4つの観点で人生にプラスになると感じたからです。
誰でもマネできること、考えるべきことがいっぱい書いてある
僕は日経新聞の「私の履歴書」の欄が好きです。
けれど、あそこに取り上げられるのは、今や誰もが知る巨大企業の〇〇も、昔はこんな小さなスタートだったよ、というストーリーが多いです。
しかし、この本の著者は、まちがいなく、町にたくさんいる中小経営者の一人です。大企業になるなんてことはないし、目指してもいない、こういう経営者の方が圧倒的に多いのです。目指すならまずはこっちでしょう。
たしかに、若いころにプロレスラーをしていたというのは、変わった経歴ですが、
セカンドキャリアとして、別の人生を歩む人のステキなお手本です。
例えば、いつかサラリーマンを辞めて独立をしたいなぁとか考えている人にもオススメです。
長く経営者を続けている経営者ゆえの、コトバがある
僕は税理士という仕事柄、多くの経営者に会います。
父の代からの事務所なので、長く続けてきた人たちにもお会いします。
起業とか経営者って、華々しいイメージがあるかもしれませんが、実はとっても泥臭い世界です。。。
とんでもない、落とし穴もたくさんある中で生き抜いてきた経営者には、共通した空気感があるように思います。
地に足着いた感じというか、落ち着いた中にも明るく前向きな印象といいましょうか。
24年もの間、飲食店を続けてきた経営者のもつ空気を感じることができる良書です。
リアルな数字で語られている、これこそ参考になる
経営哲学みたいなものも確かに大切ですが、経営者が最も大切にするべきは数字です。
ここをおろそかにしては、せっかくの「哲学」も花開くことはありません。
この本では月の売上高、原価率、仕入れ値、初期投資、そういった数字がきっちりと書かれています。赤裸々すぎて編集者がいいんですか、、、と確認したそうです(笑)
飲食業を考えている人には必読の書です。そして、他業種の人にも参考になることはたくさんあります。
長年生き抜いてきた経営者のコトバ、そのマインド
某ハードボイルド小説の探偵のコトバ「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」
僕の印象はこれです(笑)ほんとにこんな生き方をしていてカッコイイナと。
僕もこんな風に生きていきたいと思いました。
コロナ渦で大混乱する世の中を生き抜く、すべてのオトナに勇気を与えてくれる本です。
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