不動産投資で銀行融資をうけやすい人の特長5つ

不動産投資

有利に銀行融資をうけるポイントをまとめました

不動産投資は百人いれば百通りのやり方があるといわれます。
けれども、共通しているのは銀行融資を受けることが投資を加速するということです。
僕はいわゆるサラリーマン大家をやり、退職後に法人を設立しました。
そして、これまでに税理士として、さまざまな銀行融資の現場を見てきました。
こうした経験から、有利に銀行融資をうけるポイントをまとめました。

ポイント1:自己資金があること・・・その二つの理由

「銀行は晴れの日に傘をかし、雨の日にとりあげる」などといわれますが、銀行からオカネを借りるには、まずオカネを用意しなければならないなんて、落語かなにかのようですよね(笑)

しかし、あなたがオカネを人に貸す時のことをイメージしてください。
一番大切なのは、確実に返してくれそうかどうかなのです。
例えば友人からこのように借金を申し込まれたらどう思いますか?

友人Aさん「おっと、飲み会行くのにATMで下ろすのをわすれちゃった。ちょっと1万円貸してくれないかな?」

友人Bさん「会社やめたところなので、今月の家計がピンチになっちゃった。ちょっと1万円貸してくれないかな?」

たぶん、ほとんどの人がAさんになら貸そうかなと思うのではないでしょうか?
Bさんに貸す時は、かえってこないかもなと覚悟しますよね・・・(苦笑)
この例は極端な例かもしれませんが、単純にお金がある人の方が返してくれそうということです。

お金を持っているということには、もう一つの意味があります。
同じくらいの年収・年齢なのに貯金額が大きく違うとしたらどういうことでしょうか?
それは「使っている金額」に違いがあるということですよね。
つまり、貯金があるということは身の丈にあった生活を続けてきたという証明になるわけです。
先の例の友人Aさんが、実は毎晩飲み歩いているとしたら、やっぱり貸すのはやめとこっかなってなりませんか(笑)

ポイント2:定職についていること・・・別の収入源を確保してほしい

不動産投資で入ってくる家賃収入は毎月一定の金額とはかぎりません。
それは、空室になって入金が減ることもあれば、なにかの修理のために支出することもあるからです。
そのため、銀行への返済は満室時の家賃収入の半分くらいまでにしておくことが大切です。
いろいろな事情が重なって家賃収入が減った時も返済できるようにするためです。
それでも足りないときには、貯金の中から支払うことも必要です。

世の中には専業大家さんもいますし、サラリーマン大家さんからセミリタイヤする人もいます。
けれども、銀行融資を受けて不動産投資をするのであれば、別の収入源がある方が安全です。
そして、銀行は確実に返してもらうことを第一に考えますので、そういう人の方が貸しやすいというわけです。

ポイント3:融資を受ける目的や返済計画がはっきりしていること・・・自分のことばで語りましょう

銀行の人が使うコトバって、むずかしいなって思いませんか?
え?税理士の言っていることもさっぱりわからない。。。これは申し訳ありませんでした(笑)
ここで言いたいことは、そういう固いコトバを使うことではなくて、
いかに自分の専門分野で、自分の言葉で説明できるかってことです。

例えば、自分が買おうとしている物件について、ここは立地はイマイチだけれども、病院が近くて看護師さんが住んでくれるんですとか、築年数は古いけれども、その分相場より安く賃貸することができて利益が確保できますとかとか。
そして、こういったことを数字をまじえて話すことができればベターです。

銀行の人は融資の専門家であって経営者ではありません
不動産経営のことは自分の専門だという意識で、対等な立場でお付き合いできれば心強いですね。

ポイント4:約束を守り事務処理をいやがらないこと・・・きっちり誠実さを示しましょう

銀行融資を申し込むと、「源泉徴収票を3年分持ってきてください」とか、「現在保有している物件の状況がわかるレントロールを持ってきてください」とか、あれやこれやの書類準備がありますよね。
なかなか、めんどうなものですが、ここは涼しい顔して引き受けましょう。
僕はサラリーマン時代も、徹夜してでもすぐに持っていくことを心がけていました。

みなさん自分の仕事でお願いしたことを、そのままほっておかれた経験がないですか?
逆にテンポ良く返してもらえると、それだけで仕事のやる気もあがりますよね。
銀行の場合も担当者が上司に説明し、それから支店長をくどき、さらに本社審査部の許可をとるといったステップを踏んでいくのです。
このとき担当者としてそれぞれのステップに必要な資料をお願いしているのになかなか出てこなかったら・・・やる気がしぼんでいきますよね。

また、銀行側は提出書類の内容だけをみてるのではありません。提出された書類からその人の仕事ぶりや人柄がすけてみえるものです。せっかくなので、書類の提出もめんどうがらずに「誠実さ」をみせるチャンスと考えましょう。

ポイント5:実は貸す側にも事情がある・・・

オカネを貸す側にも事情があるということも考えておきましょう。先の例え話でいえば、そもそも自分のサイフに1万円貸すだけの余裕があるのかということです。基本的に銀行は融資をして利息でかせぐ商売です。けれども、今は貸したいとか貸したくないといった、銀行には銀行の都合があるのです。

結論からいえば、同じ物件についての融資をいくつかの銀行に申し込めば、貸してくれるところと貸してくれないところがあります。担当者次第、支店長次第ということもありますので、こればかりは仕方ありません。

ちょっと、例えが悪いですけど、異性を口説くのに似ています。猛アピールが実らなければ、あきらめて次の人に行きましょう(笑)。案外こうしたサッパリした人の方がうまくいく・・・なんてこともあるかも(知らんけど。。。)

【実録】奥さんのヘソクリが救った、ダンナの融資

僕の知り合いの不動産投資家のハナシです。

彼はこの一年でとんとんと融資を受けてハイペースで物件取得してきたのですが、最近また新しい物件の融資を申し込みました。しかも、これまでより高額の大型物件です。
さすがに今回はキビシイかなぁと思っていたところ、銀行から渋い条件が提案されました(やや高金利で短めの融資期間)。さすがにこの条件だとやめておいた方がいいかなぁと話していたのですが、物件については、あきらめきれないようすでした。

ところが、実は奥さんがヘソクリをしていたのです。奥さんはダンナさんに「今回の物件はどうしても買わないといけないのか?」と確認して、ばーんと〇百万円入った通帳を出してきたそうです。これを見せられた銀行は文句のつけようがない融資条件を出してきました。おそらく、こんな「上客」を他の銀行に渡したくないという意識が働いたのでしょう(笑)

やはり現金を積み上げている人は強いなと感じた話でした。

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